一部の解熱鎮痛剤が品薄　製薬会社に緊急生産命令＝韓国政府

【ソウル聯合ニュース】韓国政府が、風邪薬のうち解熱鎮痛剤として最も多く使われる処方せん医薬品のアセトアミノフェン固形剤（６５０ミリグラム）を公衆保健危機対応医療製品に指定し、製薬会社１８社に対し緊急生産・輸入命令を出したことが１４日、分かった。

　韓国では新型コロナウイルス感染者や風邪をひく人が増え、同薬が品薄の状態になっており、食品医薬品安全処が先月３０日に同命令を出した。政府が先月２５日に発表した解熱鎮痛剤需給対応策に基づく措置。政府は同薬について、先月から来年４月までの月平均生産量を既存の６０％までに拡大する方針を示した。

　緊急生産・輸入命令を受けた製薬会社は生産・輸入の計画や結果などを食品医薬品安全処に報告しなければならない。

　ただ、製薬会社が生産量を増やすためには生産ラインの増設などが必要で時間がかかるため、当面は品薄状態が続く見通しだ。

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