安保理議題の拡大を提案 サイバー安保など=韓国の国連大使
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2022.12.15 10:49
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は14日(米東部時間)、安全保障理事会の改革に関する討議で、国際紛争や平和の破壊などに制限されている安保理の議題範囲を時代の変化に合わせて拡大するよう提案した。
国連憲章によると、安保理は国際的な紛争などを平和的に調整するための措置を勧告し、強制措置を取ることができる。ただ、国連憲章は1945年に発効したため、サイバー攻撃やハッキング、ロケットの残骸など「宇宙ゴミ」の大気圏再突入といった現代の課題は安保理の議題に含まれない。
黄氏は「特定の国連加盟国は他国の施設破壊や情報奪取、核兵器開発のための資金調達を目的にサイバー攻撃を行っている」と指摘し、安保理の議題を拡大する必要性を強調した。
一方、黄氏は一部の国連加盟国が推進している安保理常任理事国の拡大について、「単純に常任理事国の数を増やすことは絶え間なく変化する国際社会の現実に素早く対応することができず、安保理に参加しようとする他国の機会を奪う恐れがある」と指摘し、反対する立場を改めて示した。
kimchiboxs@yna.co.kr