韓国政府の北朝鮮弱者層支援事業 尹政権下で民間団体が物資搬出2件
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2022.12.15 13:50
【ソウル聯合ニュース】韓国政府の助成を受け、昨年9月から今月10日までに国内の三つの民間団体が北朝鮮の社会的弱者向けに計3件、12億ウォン(約1億2500万円)相当の栄養・保健支援物資を送った。このうち、尹錫悦(ユン・ソクヨル)新政権発足後の物資搬出は2件だった。統一部当局者が15日、記者団に説明した。
現政権下での支援物資搬出のうち1件は、同政権発足後に搬出が承認された。もう1件は前政権で搬出承認を受けていた。北朝鮮に送られた物資は3件とも大豆油だったようだ。
この統一部当局者は「尹錫悦政権はこれまでの政権のように、人道支援は政治、軍事的な状況に関係なく推進するという一貫した政策を取っている」と強調した。
政府の北朝鮮向け栄養・保健協力事業は、北朝鮮の社会的弱者の人道状況改善に取り組む韓国民間団体の事業を対象に1事業当たり最大5億ウォン、総額100億ウォンを支援する。昨年9月に民間団体からの申請の受け付けを始めたが、要件を満たす団体は多くなかった。南北関係の冷え込みが続いている上、北朝鮮が新型コロナウイルス対策として国境封鎖を続けている影響もあった。そのため今年6月の終了予定を12月10日まで延長した。
14団体に対し計67億3000万ウォンの助成が決まっていた。実際に搬出された物資以外の助成金は返還を求める計画で、民間団体側と協議している。
mgk1202@yna.co.kr