尹大統領 新年会見は見送る方針=国民への業務報告方式に
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2022.12.20 15:12
【ソウル聯合ニュース】韓国の大統領室は内部で検討していた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の新年記者会見を開かない方針を固めた。大統領室関係者が20日、「新年会見の日程は決まっていない」と明らかにした。
尹大統領は15日に国民100人を招き、国政課題点検会議を開いた。生中継された会議は尹大統領が質問に回答する形で進められ、来年の国政方針に関する国民との意思疎通が十分に行われたと判断したようだ。
別の関係者は21日から始まる各官庁による2023年度(1~12月)の業務報告が事実上の新年会見になると説明した。尹大統領は来年1月まで各官庁から業務報告を受ける。国民に報告する方式を取り入れ、これまでの成果や今後の業務計画を尹大統領と各官庁のトップが直接発表する考えだ。
ただ、諸懸案について記者が大統領に自由に質問する新年会見とはほど遠く、批判的な声が出る可能性がある。
大統領による新年会見は1968年に当時の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領が始めた。歴代大統領は新年会見を通じ、その年の国政目標を提示してきた。前任の文在寅(ムン・ジェイン)氏は就任翌年の2018年と19年、20年、21年に新年会見を行った。任期最終年の22年には行わなかった。
一方、現在は中断している尹大統領の出勤時のぶら下がり取材について、大統領室関係者は「再開の動きはない」とし、年内には再開しない方針を明らかにした。ぶら下がり取材は先月18日に大統領室秘書官とMBCテレビの記者が口論になったことを受け中断された。
kimchiboxs@yna.co.kr