大統領官邸付近での集会禁止　憲法に合致せず＝韓国憲法裁

【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所は２２日、「集会およびデモに関する法律」第１１条で、１００メートル以内での屋外の集会とデモを一律的に禁じる区域に「大統領官邸」が含まれることは憲法に合致しないとの判断を示した。

　憲法裁判所は同条項が大統領官邸付近を広範囲に集会禁止場所に設定しているとしながら、「暴力的、違法、突発的な状況が発生する恐れがあるという漠然とした仮定だけを根拠に、大統領官邸近辺で開かれる全ての集会を禁止することは正当化し難い」と指摘。過剰禁止の原則に違反すると判断した。

　違憲性を認めた一方で、この条項を直ちに無効にした場合の混乱を防ぐため、国会が代わりの法律を定められるよう２０２４年５月３１日を期限に存続させるとした。

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