ソウル市 地下鉄料金値上げか=政府予算案に「無料乗車支援」含まれず
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2022.12.25 14:29
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの地下鉄料金が来年から値上がりする可能性が高まった。政府の2023年度(1~12月)予算案に高齢者などを対象とする地下鉄無料乗車による損失支援額が反映されなかったため。
ソウル市によると、前日に国会の本会議で採択された予算案に同予算が含まれなかった。
ソウルの地下鉄を運営するソウル交通公社の損失は2019年に5865億ウォン(約580億円)、2020年に1兆1137億ウォン、2021年に9644億ウォンを記録した。昨年の赤字のうち、無料乗車による損失が占める割合は29%(2784億ウォン)だった。
呉世勲(オ・セフン)市長は今月19日に聯合ニュースとのインタビューで、来年の地下鉄料金の値上げ計画を巡り、地下鉄無料乗車による損失を政府が穴埋めしなければ、値上げを検討せざるを得ないと述べた。年1兆ウォンの赤字に耐えられないという。
ソウル地下鉄の初乗り運賃は2015年に1050ウォンから1250ウォンに引き上げられて以来、8年間据え置かれている。これまで3~4年ごとに料金を調整してきたことを踏まえれば、値上げは不可欠とみられる。
地下鉄料金が値上がりすれば、市内のバス料金も同時に調整されると予想される。
csi@yna.co.kr