韓国 けさのニュース(12月28日)
◇正体不明の航跡確認 深夜に戦闘機出動し首都圏騒然
韓国軍は28日未明、西部の前線地域で正体不明の航跡を確認し、空軍の戦闘機を近くの仁川市や京畿道北部などに出動させた。確認の結果、北朝鮮の無人機ではないことに重きを置いているようだ。戦闘機が出動したため仁川市や京畿道北部、ソウル市の一部の地域では警察などへの問い合わせが相次いだ。仁川市在住の市民は「大きな音がしたので警察に問い合わせた」として、「(北朝鮮の)無人機が騒ぎになっており、不安で眠れない」と語った。
◇文前大統領側近の前知事 恩赦に「望まない贈り物受け取った」
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近だった金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道知事が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の新年特別赦免(恩赦)により28日午前0時過ぎに南東部・慶尚南道の昌原刑務所を出所した。金氏は「(今回の恩赦は)受け取りたくない贈り物を無理やり受け取ったようなものだ」と述べ、受け入れざるを得なかったとの立場を示した。金氏はインターネットでの不正な世論操作に関与した罪で懲役2年の実刑判決が確定し、来年5月に刑期を終えることになっていた。ただ、残りの刑期は免除されるが、復権は認められず27年12月まで被選挙権が停止される。
◇政府 きょう独自のインド・太平洋戦略公開
政府は28日、インド・太平洋戦略を盛り込んだ最終報告書を公開し、各国の外交官や学界関係者らが出席する公式説明会で詳細を明らかにする予定だ。韓国がインド・太平洋地域を対象とする独自の地域戦略を打ち出すのは今回が初めて。外交部は先月、国会外交統一委員会の金弘傑(キム・ホンゴル)議員(無所属)に提出した資料で、「インド・太平洋戦略はわが国初の包括的地域戦略であり、朝鮮半島中心の外交を越えて戦略的空間を拡大していくためのグローバル中枢国家構想を具現するためのもの」と説明した。中国の台頭とこれに伴う米中の競争激化が現在のインド・太平洋地域の構造的現実であることから、これに対して政府がどのような認識と対応戦略を発表するか注目される。
◇新規コロナ感染者8万7517人 前週比643人減
中央防疫対策本部は28日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から8万7517人増えたと発表した。新規感染者数は前週の同じ曜日に比べ643人減少した。