北朝鮮無人機の侵入を再び非難 「平和のため圧倒的に優位な戦争準備を」=尹大統領
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2022.12.29 12:08
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は29日、中部・大田にある国防科学研究所を訪れた。北朝鮮の無人機が韓国に侵入したことについて、「無人機による領空侵犯は到底容認できない事件」と述べ、「挑発には必ず厳しい代価が伴うという事実を思い知らせるべきだ」と警告した。
尹大統領は「われわれの自由を侵犯する行為に対しては確固たる懲らしめと報復のみが挑発を抑止できる」として、「相手に核があろうが大量破壊兵器があろうが明白なメッセージを送らなければならず、決して恐れたり躊躇(ちゅうちょ)したりしてはならない」と強調。「無人機だけでなく、われわれの領空を侵犯するすべての飛行物体に対する全般的な対応体系を見直し、不備を迅速に補完しなければならない」とし、「(核兵器など)非対称戦力の強化を図る北に対応し、わが軍の戦力増強計画も全般的に見直す必要がある」と指摘した。
また、「平和を得るためには圧倒的に優位な戦争準備をしなければならない」として、「見せかけの平和では安保を守れないだけでなく、その基盤も崩れることに気付くべきだ」と強調した。
尹大統領は26日に北朝鮮の無人機5機が韓国に侵入し、このうち1機がソウルの上空まで飛行したことを受け、連日で強力な対応を指示し、警告のメッセージを発している。
尹大統領は同研究所で北朝鮮無人機の監視・偵察・迎撃システムの開発状況などについて報告を受け、無人機やミサイル研究施設を視察した。
同研究所は武器や国防科学技術の調査・研究・開発・実験を担う国防部傘下の国策研究機関。1970年に設立され、職員数は約3500人だ。
kimchiboxs@yna.co.kr