韓国 きょうのニュース(12月29日)
◇北朝鮮軍による射殺事件 前政権の情報機関トップと国防相を起訴
文在寅(ムン・ジェイン)前政権期に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国男性公務員の射殺事件で、ソウル中央地検は29日、関連諜報(ちょうほう)の削除を指示したとして、公用電子記録など損傷の罪などで情報機関・国家情報院の朴智元(パク・ジウォン)前院長と徐旭(ソ・ウク)前国防部長官を在宅起訴した。朴氏は事件翌日の2020年9月23日、国家情報院の職員に関連諜報と報告書を削除するよう指示した罪に問われている。徐氏も国防部の職員に対し、関連諜報を削除させたほか、男性が自らの意思で北朝鮮に渡ったとする虚偽の報告書と発表資料を作成させた罪に問われている。
◇ソウル近郊の高速道路トンネルで火災 5人死亡・·37人負傷
29日午後1時50分ごろ、韓国・ソウル近郊の京畿道果川市の第2京仁高速道路の防音トンネル内で火災が発生し、これまでに5人が死亡、37人がけがをした。バスとトラックが絡む事故で、トラックから出た火がトンネルに燃え移ったとみられる。確認された死者5人は車両などから発見されたという。負傷した37人のうち3人は重傷で、34人は軽傷だった。トンネル内に取り残された車両は計44台と把握されており、今後、被害者はさらに増える可能性がある。
◇尹大統領「平和のため圧倒的に優位な戦争準備を」 無人機を再び非難
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、中部・大田にある国防科学研究所を訪れた。北朝鮮の無人機が26日に韓国に侵入したことについて、「無人機による領空侵犯は到底容認できない事件」と述べ、「挑発には必ず厳しい代価が伴うという事実を思い知らせるべきだ」と警告した。尹大統領は「平和を得るためには圧倒的に優位な戦争準備をしなければならない」として、「見せかけの平和では安保を守れないだけでなく、その基盤も崩れることに気付くべきだ」と強調した。
◇尹大統領 新年あいさつのキーワードは「再飛躍」
尹錫悦大統領が来年1月1日午前、テレビの生放送で発表する新年あいさつのキーワードが「再飛躍」であることが分かった。大統領室の関係者が明らかにした。別の関係者は「尹大統領は『再び飛躍する韓国、共によく暮らす国民の国』という国政ビジョンに従い、前政権の正常でない点を正し、国民生活を改善するという意志を示す」と説明した。あいさつでは、労働・教育・年金の3大改革と経済活性化に重点が置かれる見通しだ。