22年の消費者物価5.1%上昇 アジア通貨危機以来の高水準=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国の統計庁が30日発表した消費者物価動向によると、2022年の消費者物価指数は前年比5.1%上昇した。アジア通貨危機さなかの1998年(7.5%)以来の高水準となった。今年12月の前年同月比の上昇率は11月と同じ5.0%だった。
年間の消費者物価上昇率は19年が0.4%、20年が0.5%と、統計作成開始後初めて2年連続で1%を下回ったが、21年は原材料価格の上昇と需要回復を背景に10年ぶり高水準となる2.5%を記録した。
今年はロシアによるウクライナ侵攻のあおりで原材料価格がさらに高騰し、物価は全般的に大きく上昇した。
品目別にみると、工業製品が6.9%上がった。中でも石油類の上昇率は22.2%と、1998年(33.4%)以来の大きさだった。加工食品も7.8%上昇。農畜水産物の上昇率は3.8%だった。
電気・ガス・水道は燃料価格の高騰が影響し、12.6%上昇した。現行の統計となった2010年以降で最も高い数値。
個人サービスの上昇率は5.4%で、1996年(7.6%)以来の高水準だった。
変動の大きい農産物と石油類を除いたコア物価は4.1%、生活実感に近い生活物価指数は6.0%、それぞれ上昇した。
月別には、1月に前年同月比3.6%上昇で始まり、5月が5.4%、6月が6.0%と拡大し、7月には6.3%に達した。その後は上昇の勢いがやや衰えている様子で、11月に続き12月も5.0%だった。だが、電気・ガス料金の引き上げなどにより依然として高止まりしており、12月まで8カ月連続で5%以上となった。
統計庁の担当者は12月について「加工食品や石油類などの工業製品の値上がりの勢いが増した半面、外食を中心に個人サービス価格の上昇ペースは鈍化した」と説明した。
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