韓国 きょうのニュース(12月30日)
◇中国人観光客の入国不可能に 政府が水際対策強化
中国の新型コロナウイルス感染状況の悪化による韓国での感染拡大を防ぐため、政府は中国人に対する短期ビザ(査証)の発給制限や入国前後の検査の義務付けなどを含む防疫対策を発表した。これにより、当分の間中国人の観光目的での韓国入国は事実上不可能になり、他の理由で中国から入国する韓国人や外国人に対する検疫も強化される。中国から短期滞在で入国する外国人が入国後の検査で感染が確認された場合は施設で隔離され、検査や隔離費用は全て自己負担となる。
◇李明博元大統領「国民に心配かけた」 恩赦受け自宅に戻る
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の新年特別赦免(恩赦)を受けた李明博(イ・ミョンバク)元大統領が30日、入院していた病院を退院してソウル市内の自宅に戻った。待ち受けた報道陣に「国民の皆さんに心配をかけ、非常に申し訳なく思う」と語った一方、「この5年間に多くの人々、特に若い人々が私に声援を送り、祈ってくれた。この場を借りて感謝の言葉を伝えたい」と述べた。
◇来月から電気料金値上げ 4人家族なら月420円の負担増
産業通商資源部と韓国電力公社は30日、2023年1月から電気料金を1キロワット時当たり13.1ウォン(約1.4円)引き上げると発表した。引き上げ額は第2次オイルショックの時期だった1981年以降で最も大きい。使用量が平均的な4人世帯の場合、電気料金が月に4022ウォン(約420円)上がることになる。
◇梨泰院雑踏事故 管轄警察の前署長を送検
ソウルの繁華街・梨泰院で158人が死亡した雑踏事故の警察庁特別捜査本部は、現場を管轄していた竜山警察署の李林宰(イ・イムジェ)前署長を業務上過失致死傷と虚偽公文書作成・行使の容疑でソウル西部地検に送検した。李氏は事故の前後に適切な対策や対応を講じずに人命被害を拡大させた容疑や、自身の現場への到着時刻が虚偽記載された報告書を訂正しなかった容疑で今月23日に逮捕された。