李明博元大統領「国民に心配かけた」　恩赦受け自宅に戻る＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の新年特別赦免（恩赦）を受けた李明博（イ・ミョンバク）元大統領が３０日、入院していた病院を退院してソウル市内の自宅に戻った。待ち受けた報道陣に「国民の皆さんに心配をかけ、非常に申し訳なく思う」と語った一方、「この５年間に多くの人々、特に若い人々が私に声援を送り、祈ってくれた。この場を借りて感謝の言葉を伝えたい」と述べた。

　李氏はここ３年にわたる新型コロナウイルスの流行で苦労した国民をねぎらいながら、「新年を迎え、世界的な危機を韓国が真っ先に乗り越えるためには国民皆が力を合わせるべきだ」と強調した。「私は韓国の繁栄のため、韓国のために祈ることで役割を果たしたい」とも語った。

　恩赦の決定についてコメントを求められると、「今はこれ以上言うことはない。今後話す機会があるだろう」と述べるにとどめた。

　李氏は大統領在任中の収賄や横領の罪で２０１８年３月に逮捕・収監され、２０年に懲役１７年の実刑判決が確定した。今年６月に健康上の理由から刑の執行が停止され、一時釈放されて病院に入院していた。恩赦により今月２８日付で残り約１５年の刑期が免除され、選挙権や被選挙権も回復した。

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