韓国警察トップ 雑踏事故当日の飲酒認める
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2023.01.04 14:36
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの梨泰院で159人が亡くなった雑踏事故を巡り、事故の真相解明などに取り組む国会の国政調査特別委員会は4日、1回目の聴聞会を開いた。出席した警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長は、土曜日だった事故当日に地方へ登山に出かけて酒を飲んでいたことを認めた。
野党議員に事故当日の飲酒の有無を問われ、「酒を飲んだと(すでに)お話しした」と答弁した。尹氏はこれまで事故当日の飲酒疑惑にはっきりとした釈明をしておらず、飲酒を明確に認めたのは初めて。
警察によると、尹氏は事故が起きた昨年10月29日、休日だったことから知人らと中部・忠清北道堤川市の山に登り、午後11時ごろ付近のキャンプ場で就寝した。事故発生時刻から45分が過ぎていたにもかかわらず尹氏が何の措置も取らず就寝したことが判明し、酒に酔っていたため事故発生に気づけなかったとの疑惑が浮上していた。
休日の飲酒そのものは違法ではないが、当日はソウル市内で複数の集会が予告されており、ハロウィーンのイベントで多くの人出が予想されていたことから、警察トップの飲酒は無責任だとの指摘も挙がった。
尹氏は事故発生を伝える午後11時32分と同52分の報告に気づかず、翌30日の午前0時14分に電話を受けて初めて事故を知った。
ただ、尹氏は飲酒について自身に過ちはなかったとの立場を崩していない。同氏は「週末の夜には私も酒を飲むことがある。そんなことまで明かさねばならないのか」と述べ、野党議員による飲酒疑惑の追及に不快感を示した。
tnak51@yna.co.kr
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