尹大統領「農畜水産分野の革新で輸出活性化を」　コメ買い入れ義務化には反対

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は４日、農林畜産食品部と海洋水産部から合同業務報告を受け、「農林畜産と海洋水産分野でも産業の高度化と革新によって輸出を強力に推進してほしい」と述べた。尹大統領は先月から始まった各官庁の新年業務報告で、複合的な危機克服のための輸出活性化を促している。

　尹大統領は両部に対し、国民の食料に責任を負う官庁として最も重要なのは農畜産業と海洋水産業の効率性と生産性を高めることだと述べ、そのための方策として関連産業のデジタル化と先端化を挙げた。

　また、海洋水産部に対しては輸出における物流の重要性を説き、スマート港湾、物流システムのデジタル化と高度化を強力に推進するよう指示した。

　尹大統領は、このような先端化が農漁村の再構築につながると説明。農畜水産物の生産者と消費者がいずれも利益を得る合理的な流通構造設計の必要性も強調した。

　価格安定のために超過生産されたコメの政府買い入れを義務化する糧穀管理法については「無制限の買い入れはわが国の農業にとって望ましくない」として改めて反対の立場を示した上で、生産者に予測可能性を与えるために政府が一定部分関与するのが合理的との考えを示した。

ynhrm@yna.co.kr