政府庁舎の入館に「顔パス」導入へ 3月から試験運用=韓国
IT・科学
2023.01.09 15:22
【ソウル聯合ニュース】韓国の政府庁舎で今年から顔認証システムが導入される。行政安全部の政府庁舎管理本部が9日発表した。
モバイル公務員身分証と顔認識技術を連携したシステムを構築することで、職員は「顔パス」で入館できるようになる。
また訪問客は身分証の写真と実際の顔の情報を登録すれば、ゲートを通ることができるようにする予定だ。
情報流出を懸念し、顔情報の登録を拒む人がいる可能性について、政府庁舎管理本部の担当者は、顔認証を利用すれば公務員の同行なしで庁舎に入ることができるが、顔認証を望まないのであれば、入館には公務員の同行が必要になるとし、顔情報を登録しても24時間以内に削除されると説明した。
そのうえで新しいシステムの導入は、訪問者の利便性と管理の効率を高めるためと説明した。
新システムは政府世宗庁舎の一部で3月から試験運営が始まり、年内に他の庁舎にも拡大される。
一方、政府庁舎管理本部は庁舎周辺のドローンの違法な飛行などに備え探知と無力化のための空中監視防御システムを構築し、対テロ訓練も行う計画だ。
また、侵入者の監視や火災感知など庁舎のセキュリティー強化のため、昨年7月にテスト導入した保安ロボットを今年下半期に拡大導入する予定だ。
そのほか、世宗庁舎の屋上庭園は昨年新しく造成された区間を加え、段階的に観覧コースを拡大する。
yugiri@yna.co.kr