北朝鮮指令受け反政府活動の疑い 革新系政党幹部ら捜査=韓国情報機関
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2023.01.09 15:48
【済州聯合ニュース】韓国の情報機関・国家情報院(国情院)と警察が、北朝鮮の指令を受けて反政府活動をしたとして南部・済州島の革新系政党の元幹部と現職幹部、農民団体の幹部の計3人を国家保安法違反の疑いで捜査していることが9日、分かった。
済州警察庁によると、革新系政党の元幹部は2017年、カンボジアのアンコールワットで北朝鮮・朝鮮労働党の工作機関である文化交流局の工作員と接触した。元幹部はほかの2人と共に地下組織を結成し、北朝鮮から受けた反政府闘争、韓米軍事訓練の中止などの指令を履行した疑いが持たれている。
国情院は昨年11月と12月に3人の自宅や事務所などを家宅捜索し、地下組織の名称を確認した。北朝鮮の指令文も入手したとされるが、その内容は明らかにしていない。
元幹部らは容疑を否定し、国情院への出頭を拒否している。
警察関係者は「携帯電話など押収物については国情院が分析中で、結果次第では捜査の対象が拡大される可能性がある」と述べた。
済州島の市民団体などでつくる「公安弾圧阻止および民主守護済州対策委員会」は「政府がスパイ事件をでっち上げた」などと反発する声明を出した。
kimchiboxs@yna.co.kr