韓国外交部「引き続き意思疎通」 中国による短期ビザ発給停止に
政治
2023.01.10 15:54
【ソウル聯合ニュース】中国が韓国国民への短期査証(ビザ)の発給を停止したことに関し、韓国外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は10日の定例会見で「中国側の措置に対しては外交ルートを通じて協議し、意思疎通ができた」と述べた。また「今後も韓国政府の立場を中国側に伝えながら、引き続き意思疎通していく」と強調した。中国の措置は、韓国が中国からの入国者を対象に新型コロナウイルスの水際対策を強化したことに対抗したものとみられる。
任氏は「わが政府の防疫強化措置は科学的かつ客観的な根拠に基づく」とし、国際社会と関連情報を透明に共有しながら、中国側ともこうした立場で意思疎通を続けてきたと説明した。
外交部の当局者はこの日、記者団に「(中国の)措置を遺憾に思う」と述べ、韓国の立場は外交ルートを通じて中国側に伝えてあったことも明らかにした。
在韓中国大使館は10日、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントで「中国国内からの指示により、きょうから在韓中国大使館と総領事館は訪問、商業貿易、観光、医療および個人的な事情を含む韓国国民への中国訪問短期ビザ発給を中断する」と発表した。韓国が中国に対する差別的な入国制限措置を取り消せば見直す予定だという。同大使館の関係者は「相互主義の原則にのっとった同様の措置」と説明した。
韓国政府は中国での新型コロナ感染急拡大を受け、中国内の韓国公館を通じた観光用の短期ビザ発給を停止している。
韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は前日、先月就任した中国の秦剛外相と初めて電話会談したが、韓国の水際対策強化については見解の相違があった。
mgk1202@yna.co.kr