22年の失業率2.9%に改善 就業者増加数は22年ぶり高水準=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国の統計庁が11日発表した雇用動向によると、2022年の失業率は2.9%で、前年に比べ0.8ポイント改善した。失業者数は前年比20万5000人減の83万3000人だった。就業者数は2808万9000人で、増加幅は81万6000人と2000年(88万2000人)以来22年ぶりの高水準となった。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年の就業者数は前年から21万8000人減少したが、21年は36万9000人の増加に転じ、22年は81万6000人と大きな伸びを記録した。政府が21年末時点で予想した増加数(28万人)の2.9倍に上った。
業種別には保健・社会福祉サービス業(18万人増)、製造業(13万5000人増)、宿泊・飲食店業(8万4000人増)、情報通信業(8万人増)、公共行政(7万1000人増)、運輸業(6万9000人増)、専門・科学・技術サービス業(6万9000人増)、農林漁業(6万7000人増)などで就業者数の伸びが大きかった。一方で卸売・小売業(4万1000人減)や金融・保険業(2万6000人減)などでは減少した。
年代別にみると、60歳以上が45万2000人増え、増加数全体の55%を占めた。
15歳以上の就業率は62.1%で前年比1.6ポイント上昇した。1963年の統計開始以降、最も高かった。
また、22年12月の就業者数は2780万8000人で前年同月比50万9000人増加した。増加幅は7カ月連続で縮小している。
統計庁によると、22年の前半は新型コロナ禍からの日常生活の回復に伴い活動が活発化し、輸出なども好調だったため、就業者数の増加に勢いがあった。だが後半は国内外の経済状況などが影響し、勢いが鈍った。
23年は景気の冷え込みが予想されており、就業者数の増加ペースはさらに落ちるとの見方が強い。
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