韓国 きょうのニュース(1月13日)
◇雑踏事故 発生当時の密集状態明らかに
日本人2人を含む159人が亡くなったソウル・梨泰院の雑踏事故で、警察庁特別捜査本部は13日、捜査結果を発表し、幅約3メートルの狭く急な下り坂に人波が一気に押し寄せ、人々が折り重なるように転倒したことで事故が発生したと結論付けた。現場の防犯カメラと国立科学捜査研究院の分析結果によると、事故が発生した昨年10月29日に現場の路地に集まった群衆の密度は午後10時15分ごろには1平方メートル当たり7.7~8.4人だったが、5分後には8.1~9.4人に増加。午後10時25分ごろには9.1~10.7人まで増えた。
◇韓日外相が電話会談 徴用問題解決へ緊密な意思疎通で一致
朴振(パク・ジン)外交部長官は13日、日本の林芳正外相と新年のあいさつを兼ねた電話会談を行い、徴用訴訟問題などについて議論した。外交部によると、両氏は韓日関係の発展や諸懸案の解決のため、緊密な意思疎通を継続していくことで一致した。同部は12日に開いた公開討論会で、徴用訴訟問題の有力な解決策として、韓国の財団が日本企業の賠償支払いを肩代わりする案を示しており、朴氏から説明があったとみられる。
◇昨年10~12月期の韓国経済「マイナス成長の可能性」
韓国銀行(中央銀行)の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、定例の金融通貨委員会で政策金利を年3.25%から3.50%に引き上げた後の会見で、昨年10~12月期の韓国経済がマイナス成長に転じた可能性があると明らかにした。また、今年の経済成長率についても昨年11月時点の見通しである1.7%を下回る恐れがあるとして懸念を示した。一方、昨年10~12月期にマイナス成長を記録したとしても、年間成長率見通しの2.6%は達成可能との見方を示した。
◇尹大統領の支持率35% 前週比2ポイント下落
世論調査会社の韓国ギャラップが発表した調査結果によると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は35%で前週から2ポイント低下した。不支持率は3ポイント上昇の57%だった。尹大統領の支持率は昨年末から緩やかに上昇し、このところ30%台半ばから後半で推移している。
◇尹大統領 あすUAE・スイス訪問へ出発
尹錫悦大統領が14日からアラブ首長国連邦(UAE)とスイスを訪問し、首脳外交を展開する。大統領室によると、尹大統領は14~17日にUAEを国賓として訪問し、両国間の戦略的協力の強化を図る。韓国大統領のUAE国賓訪問は初めて。18~19日にはスイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に韓国大統領として9年ぶりに出席する。