韓国とＵＡＥ　首脳立ち会い１３件のＭＯＵ締結＝原発やエネルギーなど

【アブダビ聯合ニュース】アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）を訪問している韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は１５日、ＵＡＥのムハンマド大統領と首脳会談を行い、会談を機に両国は協力を大幅に強化するため１３件の覚書（ＭＯＵ）を締結した。

　両首脳の立ち会いの下で結ばれたＭＯＵは、韓国がＵＡＥの潤沢なオイルマネーを呼び込むとともに原発やエネルギー、防衛産業の分野を中心とする協力の強化に焦点を合わせている。

　韓国への投資誘致に関連するものとしては、政府系の韓国産業銀行とアブダビ首長国の政府系ファンド、ムバダラが韓国の有望企業に共同投資するためのパートナーシップＭＯＵのほか、アブダビ国営エネルギー会社のアブダビ・インターナショナル・エナジー（ＴＡＱＡ）が韓国企業への発注を大幅に増やす内容の金融ＭＯＵも締結した。

　原油需給の安定化強化のためのＭＯＵも結ばれた。国際共同備蓄事業のＭＯＵでは韓国石油公社の石油基地にアブダビ国営石油会社（ＡＤＮＯＣ）の原油を搬入して販売するとともに需給危機の際には韓国が優先的に原油を購入できるようにする。

　原発協力に関しては、原発の貿易手続きを簡素化するとともに輸出入品目管理システムを強化するＭＯＵと、第三国原発市場への共同進出や温暖化ガスの排出を実質ゼロにするネットゼロ供給網や核燃料への投資のほか、小型モジュール炉（ＳＭＲ）の技術開発加速化などを含むＭＯＵが締結された。

　両国はまた「包括的かつ戦略的なエネルギーパートナーシップ」を通じてエネルギー分野での関係強化を目指す共同宣言も発表した。

　ほかに戦略的な防衛産業協力に関するＭＯＵ、自発的な炭素市場パートナーシップＭＯＵ、多目的輸送機の国際共同開発のためのＭＯＵ、都市内の水素生産・運送・活用分野に関するＭＯＵ、宇宙協力や水資源分野での協力に関するＭＯＵも結んだ。

sarangni@yna.co.kr