韓流浸透に焦り? 北朝鮮の「平壌文化語保護法」=韓国当局「統制強化」
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2023.01.19 15:26
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は19日、北朝鮮が17~18日に開催した最高人民会議(国会に相当)で「平壌文化語保護法」を採択したことについて、記者団に「会議結果の発表文の『党の構想と意図を徹底して実現する』『思想と制度・文化を守護する』といった表現を見ると、社会全般に対する統制を強化する意図があるのではないか」と述べた。北朝鮮では韓国のドラマや映画をひそかに見る若者が増え、韓国風の言葉遣いが急速に広がっているとされ、平壌文化語保護法の採択はこれを封じるためとの見方が支配的だ。
当局者はただ、法令には韓国風の言葉など韓流の北朝鮮への浸透を法的に規制する狙いがあるのかとの質問に、「法律の内容が伝えられていないため、現段階では評価することはない」と答えた。
一方、退陣説が出回っていた金英哲(キム・ヨンチョル)前朝鮮労働党統一戦線部長が最高人民会議でひな壇に着席したことに対し、当局者は「職位の変動についてはもう少し見守る必要がある」と述べた。
金氏は昨年9月に最高人民会議常任委員会の委員を退き、年末の党中央委員会総会ではひな壇にも姿を見せなかった。今回の登場で、同氏が国務委員会委員の肩書きのみを維持し「元老」の役割を果たしているとの見方が強まっている。
当局者は今回の最高人民会議について、昨年末の党総会での決定事項を「法的・制度的に後押しした」と総評した。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)が出席しなかったことについては、金正恩政権の発足後に17回の最高人民会議が開かれ、そのうち正恩氏が出席したのは9回だったとして「欠席を異例のこととはみていない」と述べた。
tnak51@yna.co.kr