韓国 きょうのニュース(1月27日)
◇国民年金 改革なければ2055年に積立金枯渇
国民年金制度が改革されず現行のまま維持された場合、2041年から収支が赤字となり、55年には積立金が枯渇する見通しだ。少子高齢化の進行や景気減速により、枯渇の時期は前回の推計より2年早まった。国民年金財政推計専門委員会が27日、制度の現状維持を前提に向こう70年間の財政収支を推計した結果を発表した。年金積立金は22年10月末時点の915兆ウォン(約96兆5000億円)から40年には1755兆ウォンに増え最大となる見通しだ。翌41年からは支出が収入を上回って積立金が急速に減り、55年には枯渇すると予想される。同時点では積立金が47兆ウォンの赤字になると見込まれた。
◇銀行の時短営業30日から解除 屋内マスク着用義務の緩和受け
市中銀行と貯蓄銀行は、新型コロナウイルス対策として導入された屋内でのマスク着用義務が「勧告」に切り替えられることを受け、30日から約1年半ぶりに時短営業を解除して午前9時から午後4時まで営業する。市中銀行は21年7月、感染防止策の強化を理由に営業時間を午前9時半~午後3時半に1時間短縮した。一方、時短営業の解除に反対する労組側は、銀行が一方的に営業時間を正常化した場合は取り消しを求めて仮処分申請を行うことを検討している。
◇済州島で強風 航空便の欠航・遅延相次ぐ
韓国空港公社によると、悪天候の影響で南部・済州島の済州国際空港を発着する航空便65便が欠航し、51便に遅れが生じている。済州島には現在、強風警報・注意報が発令されている。空港と航空会社の関係者は、午後6時以降は天候が安定し、運航が再開される見通しだと説明した。同空港では旧正月(今年は1月22日)連休最終日の24日にも強風と大雪で全便欠航し、多くの人が足止めされた。
◇中国人向け短期ビザ発給制限 2月末まで延長
政府の中央災難(災害)安全対策本部は、「中国に対する短期ビザ(査証)発給制限措置を2月28日まで延長する」と発表した。中国での新型コロナウイルス感染急拡大を受け、韓国政府は今月2日から中国内の韓国公館で、外交・公用、会社経営で欠かせない業務、人道的な理由などの目的を除き、短期ビザを発給していない。先月末にこの措置を発表した際、期限は1月末までとし、状況次第で延長もあり得ると言及していた。