韓国への攻撃は韓米同盟・米国に対する挑戦 来韓の米国防長官
【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れたオースティン米国防長官は31日、聯合ニュースへの寄稿で、韓国の安全保障に対する米国の拡大抑止提供の約束を強調しながら「われわれの敵か競争相手がわれわれのうちどちらかの国に挑む場合、韓米同盟全体に挑戦するもの」との認識を示した。北朝鮮が韓国を攻撃する場合、韓米同盟、ひいては米国への挑戦と見なして強硬に対応する姿勢を表すもので、これまで米国が韓国に対する拡大抑止提供のコミットメント(約束)に言及してきた中では最も強い表現といえる。
オースティン氏は韓米の秀でた軍事力のおかげで、朝鮮半島で70年間武力紛争が起きなかったとし、ステルス戦闘機F35やミサイル防衛システム、高高度偵察機U2などの兵力を挙げて「これらを下支えするのは米国の装甲した(ironclad)ような拡大抑止のコミットメント」と強調した。米国の通常戦力と核、ミサイル防衛力、在韓米軍も含まれるとした。
米国の拡大抑止とは、同盟国が核攻撃を受けるかその危険にさらされた場合に、米本土が攻撃されたと見なして通常戦力や核兵器、ミサイル防衛などの手段で抑止することを指す。
オースティン氏は「米国と韓国は拡大抑止に対する対話を再稼働し、戦略的調整を確認した」と述べた。政府レベルで拡大抑止を強化しているとし、「昨年は高位級の議論を重ねた。われわれはより多くのことをする準備ができている」と強調した。
具体的に「朝鮮半島に対する核の脅威に焦点を当てた複雑なシナリオに基づく図上訓練を行ったり、米国の最も優れた資産が保管された戦略的な場所を訪問してこれら資産が危機や紛争で担う役割を示したりする」と言及。「両国大統領が合意したように、われわれは朝鮮半島と地域で韓国と共に拡大抑止の活動とメカニズムを拡大するための方策を探っている」と説明した。
また、「ここ数年に北朝鮮は核、弾道ミサイル、その他兵器の開発を進め、昨年はかつてないほどの数のミサイルを発射した。国際法に違反し、国連安全保障理事会の多数の決議に反する危険かつ不安定な行動だ」と批判した。これを「われわれが合同訓練の範囲と規模を拡大し、必要とあれば今晩でも戦えるよう相互運用性と準備態勢を強化する実射撃要素を(訓練に)含める理由」と力説した。
韓米と日本が弾道ミサイル防衛と対潜水艦作戦訓練を含む3カ国協力を深化させる理由だとも述べ、「米国と韓国、日本が一緒に立ち向かう時、われわれ皆は一層安全だ」とした。オースティン氏は31日の李鐘燮(イ・ジョンソプ)韓国国防部長官との会談でもこの点に重きを置くと見込まれる。
米国が昨年、戦闘機F35とF22、原子力空母のロナルド・レーガンなどを韓国に巡回配備したことにも触れた。
オースティン氏は「両国は自由で開かれた繁栄するインド太平洋の維持に引き続き貢献できるよう、同盟を現代化している」としながら、「東南アジアのパートナー国が独自の力を構築できるよう手助けする議論などが含まれる」と言及した。中国をけん制するため米国が東南アジア各国と共同戦線を張る際、韓国に一定の役割を求めるものと受け止められる。同氏は「朝鮮半島の平和維持と未来の世代のため、より安全な世の中をつくるべく今一度献身する」と言明した。
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