南北離散家族協会が当局に訪朝申請 北朝鮮から招請状=韓国
北朝鮮
2023.02.13 15:13
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は13日の定例会見で、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の交流などを目指す韓国の団体、南北離散家族協会からの訪朝申請を10日に受け付けたと明らかにした。同協会に招請状を送った北朝鮮側の機関については「統一部が把握している機関でない」とし、「招請機関の性格や信頼性など全般的な部分を見極めようとしているところ」と述べた。
南北離散家族協会は民間レベルでの離散家族交流や生死確認、手紙交換などを目的に2012年に設立された法人で、統一部が所管する。
統一部は協会に招請状を送った北朝鮮の機関に関し「訪朝申請自体が個人情報に関わる事項のため、詳しくは説明できない」とした。
南北離散家族協会のリュ・ジェボク会長は聯合ニュースの取材に、昨年11月に北朝鮮側から招請状を受け取り、このほど統一部に訪朝申請に必要な書類を提出したと答えた。
リュ氏によると、招請状は朝鮮労働党統一戦線部傘下の団体名で送られてきた。同氏ら協会関係者3人を平壌に招くという内容で、身の安全を保障し、滞在費を提供するという。
統一部が昨年の国政監査時に国会に提出した資料によると、韓国人の訪朝申請は2020年1月、南北共同連絡事務所の運営支援を目的するものが最後となっている。連絡事務所関連を除くと、訪朝申請と承認は19年末から3年以上行われていない。
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