韓国国連大使 北挑発巡り常任理事国の拒否権乱用を批判
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2023.02.17 09:42
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は16日(米東部時間)、安全保障理事会の非公開会合で、安保理が北朝鮮の度重なる挑発行為に十分に対応していないと指摘するとともに、常任理事国の拒否権の乱用を制限する必要性を主張した。
黄氏は北朝鮮が昨年、8回の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を含め弾道ミサイルを70回以上発射したが、安保理が対策を打ち出さなかったと指摘。2017年に安保理が採択した対北朝鮮制裁により、北朝鮮がICBMを発射した場合は制裁を強化しなければならないが、一部の常任理事国が拒否権を行使し、制裁強化につながらなかったと批判した。黄氏は拒否権を行使した常任理事国について、名指しはしなかったが中国とロシアを念頭に「二つの常任理事国」と言及した。
黄氏は中国とロシアが06年から17年まで北朝鮮の大量破壊兵器開発計画を巡る10件の決議案に賛成したが、昨年の北朝鮮の挑発に対して拒否権を行使したことは「自己矛盾」と批判。「常任理事国が自己矛盾的な拒否権の行使を自制することを提案する」と述べた。
一方、黄氏は5カ国である常任理事国の拡大を求める主張に関し、「常任理事国を追加する必要がない」として、反対の立場を改めて示した。
kimchiboxs@yna.co.kr