北朝鮮 ICBM「火星15」発射と報道=金正恩氏の命令で
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2023.02.19 09:20
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、前日の18日午後に平壌国際飛行場で大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射を、高度を高めた「高角発射方式」で実施したと報じた。ミサイルの最高高度は5768.5キロで、66分55秒間に989キロを飛行し、目標水域に正確に着弾したという。
通信によると、ミサイル発射は「第1赤い旗英雄中隊」が行い、ミサイル総局が指導した。同部隊は昨年11月に新型ICBM「火星17」を発射した部隊の中で最も優秀な戦闘力を持つという。
ミサイル総局は、北朝鮮が核弾頭搭載などをはじめ、ミサイルの生産管理、人事・行政などを担わせるために新設したと推定される組織で、今月6日の労働党中央軍事委員会の拡大会議で、同総局の部隊旗が初めて確認された。
北朝鮮は今回のICBM発射訓練が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の命令により予告なしに実施されたと強調した。ICBMもほかの弾道ミサイルのように不意に発射できるシステムを備えていることを誇示したと分析される。
通信は「訓練は事前計画なしに2月18日早朝に下された非常火力戦闘待機指示と同日午前の朝鮮労働党・中央軍事委員長(金正恩氏)の命令書により抜き打ちで実施された」と伝えた。
韓米は今月22日に米ワシントンで北朝鮮核問題に対応するため机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」を行うほか、来月半ばには大規模の合同軍事演習を予定している。また、米国主導で北朝鮮への対応に向け国連安全保障理事会が招集されており、今回の北朝鮮のミサイル発射はこれらに対する反発とみられる。
csi@yna.co.kr