韓国政府 国連の北朝鮮人権報告書を歓迎
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2023.02.21 18:28
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は21日の定例記者会見で、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が先週、国連人権理事会に北朝鮮の人権状況に関する報告書を提出したとしたうえで、政府はこれを歓迎し、北朝鮮の人権状況改善のための国際社会の努力に加わっていくと表明した。
外交部によると、北朝鮮の人権状況に関する報告書は、2019年の国連人権理事会で採択された北朝鮮人権決議に基づいて作成されるもので、今回が3回目。
報告書は、ソウルの国連人権事務所とスイス·ジュネーブのOHCHRが構成したチームの2年間の活動をもとに作成され、北朝鮮政権による人権侵害の類型を拉致監禁、海外での強制労働、人身売買の3種類に分類した
報告書は深刻な人権侵害が北朝鮮にあるとし、北朝鮮政権に対し、これをなくすための措置を取るよう呼び掛けた。
また人権理事会の加盟国には、北朝鮮における人権侵害の加害者に対する責任究明のための追加措置を取るよう勧告した。
外交部当局者は今回の報告書について、「北の人権侵害に関する記録そのものも重要だが、国際社会の関心を維持し、人権侵害者に自覚を持たせるという点で、より重要だ」と評価した。
また「このように深刻な人権侵害が行われる状況の中で北の政権が住民の人権と生活を無視して大規模な閲兵式(軍事パレード)や核·ミサイル開発にのみ執着しているのは慨嘆せざるを得ない」とし「政府は今後も劣悪な北の人権状況を国際社会に知らせる努力を続ける」と強調した。
yugiri@yna.co.kr