警察捜査取り仕切る本部長に検事出身者任命 内部から反発の声も=韓国
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2023.02.24 14:40
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は24日、警察の捜査を取り仕切る国家捜査本部長に検事出身の鄭淳信(チョン・スンシン)弁護士(56)を任命した。任期は2年間。
国家捜査本部は文在寅(ムン・ジェイン)前政権で検察の捜査権を大幅に縮小させたことを受け、2021年1月に警察庁に設けられた組織。警察捜査を代表するポストとなった国家捜査本部長に検察出身者が就いたことで、警察内部からの反発が予想される。強大な権限を持つ検察からの捜査権移管で警察は捜査の独立性を確保するはずだったが、骨抜きになるとの懸念が出ている。国家捜査本部長は全国18の広域自治体の警察庁長と警察署長だけでなく、3万人を超える全国の警察捜査官を指揮する。捜査に関連しては警察庁長より影響力が大きい。
鄭氏は検察出身の尹大統領と大検察庁(最高検)、ソウル中央地検などで共に勤務した経歴を持つ。
tnak51@yna.co.kr