日本政府に佐渡金山の世界遺産登録推薦撤回を要求 韓国国会が決議
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2023.02.27 19:49
【ソウル聯合ニュース】韓国国会は27日の本会議で、日本政府に対し「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録に向けた推薦書の撤回と「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録時の勧告履行を求める決議案を賛成多数で可決した。いずれも朝鮮半島出身者の強制労働があった。
日本政府は昨年、佐渡金山の世界文化遺産登録を目指して国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出したが不備を指摘され、これを修正した正式版推薦書を今年1月に提出した。
決議案は、日本政府による推薦書の再提出に深刻な懸念を表明し、推薦の撤回を求めている。日本政府に過去の歴史に対する心からの謝罪と責任ある姿勢を要求し、2015年に明治日本の産業革命遺産が世界遺産に登録される際のユネスコからの勧告と日本政府が約束した措置の履行も強く求めた。
日本は、長崎県の端島炭坑(軍艦島)などが含まれる産業革命遺産の世界遺産登録時に徴用被害者を記憶するための施設を設置することを約束したが、朝鮮半島出身者への差別はなかったなどとする主張を繰り返し、約束した措置を履行していない。
決議案はまた、韓国政府に対し日本政府と佐渡金山の世界遺産登録推薦への対応を促す内容も盛り込んだ。
mgk1202@yna.co.kr