韓国統一相 北朝鮮に離散家族再会への対話促す
政治
2023.03.02 13:54
【ソウル聯合ニュース】韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は2日、同部創設54周年の記念式典で演説し、北朝鮮に対し、「昨年9月に提案した(朝鮮戦争などで生き別れになった南北の)離散家族問題の解決に向けた対話を前向きに検討し、一日も早く応じることを促す」と呼びかけた。
権氏は「離散家族問題は理念や体制を越える人倫や道理の問題であり、何より高齢の離散家族の方々に残された時間が多くない」と指摘。「政府は離散家族問題など人道問題の解決のための協力は政治・軍事的な考慮なく、一貫して推進するという立場を改めて明確にしたい」と強調した。
そのうえで、「北の威嚇や挑発はわれわれと国際社会のより強い抑止と制裁を招くだけ」として、「北が真摯(しんし)に住民の生活を思うなら、核の威嚇や挑発を直ちに中断し、われわれの(北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行う)『大胆な構想』に応じるべきだ」と求めた。また、「半世紀が過ぎた今まで統一部の究極的な目標(南北統一)を達成できていない」とし、「統一部が必要ではない日が来ることを望む」と強調した。
朴振(パク・ジン)外交部長官は映像メッセージを寄せ、「外交部は統一部と協力し、北の完全な非核化達成のため、今後も最善を尽くす」と述べた。
統一部は1969年、「国土統一院」として発足した。1998年に現在の名称に変更された。
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