韓国大統領室「反日感情で利得」 独立運動記念日演説への批判受け
記事一覧
2023.03.02 17:06
【ソウル聯合ニュース】韓国の大統領室関係者は2日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が1日の独立運動記念日「三・一節」の式典で行った演説を巡り、日本の侵略が韓国のせいであるように受け止められる内容があったとの指摘について、記者団に「安全保障と経済危機克服のためには韓日の協力が極めて重要というのがポイントだった」との認識を示した。
同関係者は「韓日関係には過去もあり、現在もあり、未来もある」として、「すべてが絡み合っており、両国の国民は過去より未来に向けて進むことが望ましいのではないか」と述べた。尹大統領が演説で、「世界史の変化に十分に備えられず、国権を失い苦痛を受けた」と言及したことについて、被害者である韓国に責任を転嫁しているとの批判が相次いでいることへの反論とみられる。
同関係者は市民団体や歴史学者らから親日的な歴史観に同調したとの批判が出ているとの質問には、「韓国と日本には二つの勢力があるようだ」とし、「一つはどうしても過去を克服し未来に向けて進もうという勢力、もう一つはどうしても反日感情と嫌韓感情を利用し政治的な反射利益を得ようとする勢力」と指摘。「どちらが国の利益のために悩み、未来の世代のために悩む勢力かは賢明な国民がしっかり判断すると思う」と述べた。野党陣営が尹大統領の演説について「売国奴の言葉」「親日の本性を現した」などと批判する背景に政略的な意図があると指摘する発言とみられる。
kimchiboxs@yna.co.kr