韓国与党 新代表に金起炫氏選出=党内結束など課題山積
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2023.03.08 17:45
【高陽聯合ニュース】韓国の与党「国民の力」は8日に党大会を開き、新代表に金起炫(キム・ギヒョン)国会議員(64)を選出した。金氏は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に近い勢力の支持を得て、党員投票で52.9%の得票を得た。国民の力は政権交代を果たした昨年の大統領選後、当時の李俊錫(イ・ジュンソク)代表が解任される異例の事態となり、半年にわたり非常対策委員会体制が続いたが、新執行部の選出で立て直しを図る。
党大会には尹大統領も出席し、祝辞を述べた。金氏は代表に選出された後、「党員の皆さんと一つになって国民の生活を立て直し、来年の総選挙で必ず勝利を導く」とし、「一丸となって総選挙での圧勝を成し遂げよう」と呼びかけた。
金氏は元裁判官で、2004年に国会議員に初当選した。4期目のベテランで、同党の支持地盤が強い南東部・蔚山市の市長を務めた。超党派の韓日議員連盟で安保外交委員長を務めたこともある。
金氏は来年4月に実施される総選挙に向け、代表選で浮き彫りになった党内の分裂を収束させ、結束を固めることが最優先課題となる。任期は2年で、総選挙の陣頭指揮を執る責務も担う。
金氏は尹大統領に近い勢力の支持を得たため、大統領室と与党が一体となって諸課題に取り組むことができるとみられる。一方、国会で過半数を占める最大野党「共に民主党」との関係を巡っては、検察が複数の不正疑惑で李在明(イ・ジェミョン)代表を捜査しており、同党との対立は当面続く見通しだ。ただ、共に民主党の協力なしには尹政権が推し進める「3大改革(労働・教育・年金)」はもちろん、立法も事実上不可能なため、金氏のリーダーシップが問われることになる。
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