対北朝鮮ビラ禁止法は悪法 「必ず撤廃」=韓国統一相
記事一覧
2023.03.09 10:55
【ソウル聯合ニュース】韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は9日に報じられた米政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、北朝鮮の体制などを批判するビラを北朝鮮に向けて散布することを禁じる南北関係発展に関する法律について、「北の住民の知る権利に少しでも役立つものを法律的に妨げるのは問題」として、「絶対的な悪法」との認識を示した。
同法は北朝鮮との融和政策を進めた文在寅(ムン・ジェイン)前政権時に成立した。北朝鮮に向けてビラを散布した場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約310万円)以下の罰金を科すよう定めている。
権氏は「憲法裁判所に違憲とする意見書も提出した」として、「可能な時期に必ずその法の条項を撤廃したい」と述べた。
北朝鮮が米国やカナダ、オーストラリアなどの国籍の拘束者を解放したが、韓国人の拘束を続けていることについては、「北の態度は非常に間違っている」として、「韓国人だけを解放しないのはあり得ないこと」と批判した。
北朝鮮の指導部に伝えたいメッセージとしては、「現在の北の状況は全く持続可能ではない。それをしっかり認識し、北の未来を考えてほしい」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr