北朝鮮の自由度 今年も世界最下位圏=米人権団体
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2023.03.10 14:07
【ソウル聯合ニュース】米人権団体「フリーダムハウス」が9日発表した各国の自由度を分析した報告書で、北朝鮮の「自由指数」は100点満点の3点と評価され、今年も世界最下位圏となった。
北朝鮮は昨年の調査でも3点にとどまった。北朝鮮より点数が低い国は、昨年と同じく南スーダン、シリア(それぞれ1点)、トルクメニスタン(2点)の3カ国のみだった。
この調査で韓国は83点となり、「完全に自由な国」に分類された。
報告書は世界の210カ国・地域を「完全に自由な国」「部分的に自由な国」「自由でない国」の3種類に分類している。
北朝鮮については「王朝形態の全体主義一党独裁国家で、定期的に重大な人権じゅうりんに加担している」として「監視がまん延し、恣意(しい)的な逮捕と拘禁が頻繁に発生し、政治的犯罪に対する処罰が過酷だ」と指摘。拷問や強制労働、飢餓などの残酷行為が発生する政治犯収容所システムを維持していると説明した。
また、北朝鮮当局が昨年2月、金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕記念日(光明星節)に合わせて数千人を釈放したが、相当数は健康状態が優れず、反体制的な人物は釈放されなかったと伝えた。
フリーダムハウスは1973年から各国の自由度を数値化した年次報告書を発表してきたが、北朝鮮は毎年最下位圏にとどまっている。
ynhrm@yna.co.kr
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