韓日首脳が意気投合 関係改善への意志鮮明に
韓日首脳が意気投合 関係改善への意志鮮明に
【東京聯合ニュース】日本を訪問した韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日午後、岸田文雄首相と首脳会談を行った。両氏が対面するのは昨年9月の米ニューヨーク、同11月のカンボジア・プノンペンに続き3回目で、今回の会談では「韓日関係の新たな時代」を切り開くという両首脳の強い意志が鮮明に表れた。
会談は午後4時50分に始まった。少人数による会談では韓国から朴振(パク・ジン)外交部長官や金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長、金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長、徐旻廷(ソ・ミンジョン)外交部アジア太平洋局長が出席したとされる。この場で両国の首脳が形式にとらわれず頻繁に訪問する「シャトル外交」の再開に事実上合意したとされる。
両首脳は午後5時15分、和やかな雰囲気で拡大会談に臨んだ。岸田首相は「東京では桜が開花した」として、「日韓関係の新たな章を共に開く機会が訪れたことを大変うれしく思う」と述べた。
尹大統領は「(今回の会談は)韓日関係が新しく出発するということを両国の国民に示す特別な意味がある」として、「これまで停滞していた韓日関係を協力と共生発展の関係に転換できる有益な議論が行われると信じている」と応じた。
両首脳はこの日に行われた北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を批判し、連携の必要性を強調した。
拡大会談は午後6時15分に終了した。
岸田首相は会談後に開かれた共同記者会見でも「桜」に言及。「東京では桜の開花を迎えたが、長い冬の時期を抜けて2国間訪問としてはおよそ12年ぶりに韓国の大統領を日本にお迎えした」と歓迎した。また、「尹大統領の訪日は日韓関係の正常化にとって大きな一歩となる」として、「信頼と友情が育まれ、日韓関係が大いに飛躍することを期待している」と述べた。
これに対し、尹大統領は「これまで冷え込んでいた両国関係により両国の国民が直接・間接的に被害を受けたということに共感し、韓日関係を早期に回復していくことで一致した」と言及。「1998年に発表された『金大中・小渕共同宣言(韓日パートナーシップ宣言)』から25年になる」として、「宣言の精神を発展的に継承して両国の不幸な歴史を克服し、韓日協力の新たな時代を開く第一歩となった」と強調した。
尹大統領は会談前には自衛隊の栄誉礼を受けた。
韓国大統領室は日本側から歓待を受けたと強調した。尹大統領夫妻が羽田空港に到着した際、外務省の副大臣が滑走路で出迎えたことについて、大統領室関係者は「礼遇を示したものといえる」と説明した。宿泊先のロビーでは一部の市民が韓国大統領の日本訪問を歓迎し、拍手を送ったという。
大統領室の李度運(イ・ドウン)報道官は「日本は(外国の首脳が)実務訪問する際、通常は首相官邸で関係者が同席し総理主催の夕食会を開く」とし、「きょうの夕食会は(両首脳)夫妻が参加する」と説明。「日本の慣例上、夫妻だけの夕食会は極めてまれ」と明らかにした。
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