尹大統領「首脳会談開催は関係正常化への進展」　菅前首相と面会

【東京聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は訪日２日目の１７日、東京都内のホテルで日韓議員連盟、日韓親善協会中央会、日韓協力委員会など韓日の交流・親善を支援する団体の関係者と面会した。

　韓国大統領室によると、尹大統領は日韓議員連盟会長に就任する菅義偉前首相らと面会し、１６日に岸田文雄首相と韓日首脳会談を行ったことを巡り、「両国が首脳会談を開いたことそのものが両国関係の正常化と発展にとって大きな進展だと考える」と述べた。

　共同通信などによると、菅氏も首脳会談の結果を「高く評価する」とし、「人的交流を盛り上げたい」と意欲を示した。

　東京電力福島第１原発の処理済み汚染水の海洋放出を巡り、菅氏は「国際原子力機関（ＩＡＥＡ）と連携して計画を進めている」と説明。尹大統領は「科学的な分析が必要だ」と指摘したという。

　尹大統領は、政財界の関係者でつくる日韓協力委員会の会長を務める自民党の麻生太郎副総裁とも面会した。麻生氏とは昨年１１月に韓国・ソウルの大統領室でも面会している。

　尹大統領は続けて、日本の野党第１党・立憲民主党の執行部と会った。同党の泉健太代表は尹大統領との面会後に記者会見し、２０１８年１２月に韓国海軍の艦艇が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したとされる問題、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像の問題に言及したことを明らかにした。

　泉氏はこれに対する尹大統領の反応を問われると、「具体的な返答はなかった」と述べた。

tnak51@yna.co.kr