「北の挑発を血で守った」 戦死者55人の名前呼ぶ=尹大統領
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2023.03.24 14:28
【ソウル聯合ニュース】韓国で2002年に起きた北朝鮮との銃撃戦「第2延坪海戦」などで戦死した人たちを追悼する「西海(黄海)守護の日」の記念式典が24日、中部の国立墓地、国立大田顕忠院で開かれた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は式典で演説し、「わが海軍と海兵隊は延坪海戦、大青海戦、延坪島砲撃戦など数多くの北の挑発からNLL(海上の軍事境界線にあたる北方限界線)と領土を血で守った」とたたえた。
西海守護の日は第2延坪海戦のほか、10年の海軍哨戒艦「天安」撃沈事件と同年の延坪島砲撃事件で戦死した計55人を追悼する日で、16年に政府の記念日に指定された。
尹大統領は北朝鮮の核とミサイルの脅威が高まっていることを取り上げ、「韓国型3軸体系を画期的に強化し、韓米、韓米日の安全保障協力を一層強固なものにする」として、「北の無謀な挑発には必ず代価を支払わせる」と強調した。3軸体系は北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)の戦力を備える戦力増強計画だ。
尹大統領は演説前、戦死者55人の名前を一人一人呼んだ。大統領室は「北の挑発に立ち向かって自由を守った勇士たちの偉勲をたたえるため」と説明した。涙ぐんで言葉を詰まらせる場面もあった。韓国大統領が式典で55人全員の名前を呼んだのは初めて。
kimchiboxs@yna.co.kr