韓国統一相 日本の外相と官房長官に対話チャンネル設置を提案
【東京聯合ニュース】東京を訪問している韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は24日、前日の林芳正外相、松野博一官房長官兼拉致問題担当相との個別会談で意思疎通を図るチャンネルの設置を提案し、いずれもしっかり検討するとの返答を得たと述べた。韓国メディアとの記者会見で明らかにした。
林氏との会談に関し「一般的な情勢に関し意見交換するための次官級のハイレベル対話と、担当実務責任者による定例的な協議体を構成しようと提案し、林外相もしっかり検討すると応じた」と説明した。権氏は日本の外務省も北朝鮮情勢に高い関心を持っているとし、統一部と日本外務省間のチャンネル設置は「韓国外交部(と日本外務省)のチャンネルとぶつかったり妨げたりするものでなく、むしろプラスになり得る」と強調した。
松野氏に対しては「(北朝鮮による)拉致被害者、抑留者、離散家族問題を担当する統一部人道協力局と定期的に意思疎通するチャンネル」の設置を提案し、しっかり検討するとの返答を得たと説明。権氏は拉致被害者や抑留者などの状況について情報交換するチャンネルになると見込みながら、「前向きな返答があることを期待している」と述べた。
権氏は両氏との会談で、韓国政府の北朝鮮非核化ロードマップ「大胆な構想」を説明し、南北関係全般の情勢に関しても必要な情報、意見などをやり取りしたという。
22日に訪日した権氏は日本の朝鮮半島専門家と北朝鮮問題を話し合い、林と松野氏のほか、菅義偉前首相とも会った。24日は自民党の茂木敏充幹事長、日韓議員連盟の額賀福志郎会長とそれぞれ面会する予定だ。
権氏は駐中大使を務めた経験もある。16日の韓日首脳会談を機にした韓中日首脳会談開催の可能性を質問されると「当然、韓中日首脳会談は必要だ」と答え、「韓国と日本の首脳がその部分に同意しただけに、中国政府も避ける理由はないと思う」と述べた。3カ国が安全保障や経済、社会、文化など幅広い分野で協力する必要性を強調した。
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