韓国 きょうのニュース(3月24日)
◇尹大統領「北の挑発を血で守った」 戦死者55人の名前呼ぶ
韓国で2002年に起きた北朝鮮との銃撃戦「第2延坪海戦」などで戦死した人たちを追悼する「西海(黄海)守護の日」の記念式典が24日、中部の国立墓地、国立大田顕忠院で開かれた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は式典で演説し、「わが海軍と海兵隊は延坪海戦、大青海戦、延坪島砲撃戦など数多くの北の挑発からNLL(海上の軍事境界線にあたる北方限界線)と領土を血で守った」とたたえた。尹大統領は演説前、戦死者55人の名前を一人一人呼んだ。韓国大統領が式典で55人全員の名前を呼んだのは初めて。
◇北朝鮮が核無人水中攻撃艇公開 韓国型3軸体系の無力化狙う
北朝鮮の国営メディアは、核無人水中攻撃艇「ヘイル(津波)」の水中爆発実験を実施したと報じた。北朝鮮は核弾頭の搭載が可能な近距離弾道ミサイル(CRBM)で地上の目標を打撃し、空中で核弾頭を爆発させて殺傷力を最大化する一方、水中での奇襲攻撃が可能な「水中核ドローン」である核無人水中攻撃艇を開発し、核戦力を誇示している。この攻撃艇は核攻撃手段の多角化のために開発された水中核攻撃兵器と評価され、北朝鮮の核・ミサイルを発射前後に打撃する戦力増強計画「韓国型3軸体系」を無力化するための対応戦略と分析される。
◇北朝鮮軍による射殺事件巡り初公判 前政権高官が起訴内容否認
文在寅(ムン・ジェイン)前政権期の2020年9月に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国男性公務員の射殺事件を巡り、ソウル中央地裁は事件の隠蔽(いんぺい)を指示した罪に問われた徐薫(ソ・フン)前国家安保室長らの初公判を開いた。徐氏の弁護側は「被告人は男性が射殺された事実を隠蔽しておらず、隠蔽することもできなかった」として起訴内容を全面的に否認した。
◇尹大統領支持率34% 1カ月ぶり上昇
世論調査会社の韓国ギャラップが発表した調査結果によると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は前週から1ポイント上がり、34%となった。不支持率は2ポイント下落の58%だった。尹大統領の支持率は2月第4週に37%を記録して以降、3月第1週は36%、第2週は34%、第3週は33%と下落を続けたが、1カ月ぶりに上昇に転じた。韓国ギャラップは、支持する理由と支持しない理由のいずれも対日・外交関係への言及が大幅に増えたと説明した。
◇サイバー暴力 青少年4割に加害・被害経験
放送通信委員会と韓国知能情報社会振興院は、小学4年生以上高校3年生以下の9693人と満19歳以上69歳以下の7560人を対象に実施した22年のサイバー暴力実態調査の結果を発表した。結果によると、韓国の青少年のサイバー暴力加害・被害経験率は41.6%で、前年比12.4ポイント増加した一方、成人では9.6%と前年比6.2ポイント減少した。