米原子力空母「ニミッツ」 28日に釜山入港=韓国軍ときょう海上訓練
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は27日、米国の原子力空母「ニミッツ」を中心とする米第11空母打撃群が28日に南部・釜山の作戦基地に入港すると発表した。韓米同盟70周年を記念し、韓米の友好・協力の促進と連合防衛体制の強化を図るためとしている。
第11空母打撃群はニミッツとミサイル巡洋艦「バンカー・ヒル」、ミサイル駆逐艦の「ウェイン・E・マイヤー」「ディケーター」で構成されている。
同打撃群は釜山入港に先立ち、27日に南部・済州島の南の公海上で韓国海軍と空母の護送訓練、防空戦などの海上訓練を実施する。北朝鮮の挑発に対応するとともに、さらなる挑発に強い警告のメッセージを発するとみられる。
米空母の韓国展開は、昨年9月に「ロナルド・レーガン」を中心とする第5空母打撃群が釜山作戦基地に入港して以来、約半年ぶりとなる。
国防部は第11空母打撃群の展開について、昨年11月の韓米定例安保協議(SCM)や今年1月の韓米国防相会談、先月の韓米机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」を機に韓米が合意した「米戦略資産の適時かつ調整された展開」と「拡大抑止の行動化公約」を履行する意味があると説明している。韓国の金明秀(キム・ミョンス)海軍作戦司令官は、同打撃群の韓国訪問は「米国の拡大抑止の実行力を行動で示すもの」だと評価している。
同打撃群の乗組員らは釜山に入港後、韓米同盟70周年を記念し、両国間の友好を深めるための親善・交流活動や社会福祉施設でのボランティア活動を行う予定だ。国民向けの艦艇の見学実施も計画している。
一方、北朝鮮は米空母の韓国展開が発表される前の27日午前、朝鮮半島東の東海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。空母の展開や韓米が実施中の合同上陸訓練に反発したものとみられている。
tnak51@yna.co.kr