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金正恩氏「核兵器生産に拍車」指示 戦術核弾頭を公開

北朝鮮 2023.03.28 11:52

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が27日に核兵器事業を指導したと報じた。同氏は「核兵器の保有量の幾何級数的な増加に向けた党中央の構想を徹底的に貫くため」として、核兵器研究所と原子力部門に「兵器級の核物質生産を拡大し、威力ある核兵器の生産に拍車を掛けなければならない」と指示した。金正恩氏が核兵器研究所で開発された戦術核弾頭「ファサン31」を視察する様子を収めた写真もこの日公開された。

朝鮮中央通信は、金正恩国務委員長(中央)が核兵器事業を指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

朝鮮中央通信は、金正恩国務委員長(中央)が核兵器事業を指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 北朝鮮が戦術核弾頭「ファサン31」の写真を公開するのは初めて。写真では10個ほどが確認できる。金正恩氏の後方には「ファサン31装着核弾頭」「600ミリ超大型放射砲核弾頭」「ファサル2核弾頭」などと書かれたパネルが見える。ファサン31を600ミリ超大型放射砲(多連装ロケット砲)や戦略巡航ミサイル「ファサル(弓)」などに搭載できると示唆したもののようだ。

 韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「ファサン31は直径500ミリ未満で、超大型放射砲など多様な兵器システムに搭載するために小型化したものとみられる」との見解を示した。

 韓米合同海上訓練に参加している米国の原子力空母「ニミッツ」が28日に韓国南部・釜山の作戦基地に入港しており、北朝鮮はこれに対抗できる核兵器があると誇示した格好だ。

 朝鮮中央通信によると、金正恩氏は27日の視察で核兵器研究所から、核兵器発展の方向性と戦略的方針に基づき核武力を質量ともに強化するためのここ数年間の事業状況と生産実態について報告を受けた。また、核反撃作戦計画や命令書などを検討した。

 金正恩氏は核武力の徹底した対応体制を固める事業で絶対に満足はあり得ないとし、「絶えず核能力を強化するための努力を続けなければならない。いつでも、どこでも核兵器を使用できるよう完璧に準備してこそ永遠に核兵器を使わないようになるだろう」と述べた。

 この視察には、核開発の総責任者とされる洪承武(ホン・スンム)党中央委員会第1副部長をはじめ、軍需工業部と核兵器研究所、ミサイル総局の幹部らが同行した。核兵器研究所は軍需工業部傘下の核弾頭開発機関で、核弾頭開発の実務責任者である李弘燮(リ・ホンソプ)氏が所長を務めている。

朝鮮中央通信は、金正恩国務委員長が核兵器事業を指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

朝鮮中央通信は、金正恩国務委員長が核兵器事業を指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

朝鮮中央通信は、金正恩国務委員長が核兵器事業を指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

朝鮮中央通信は、金正恩国務委員長が核兵器事業を指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

mgk1202@yna.co.kr

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