韓国人の55%「歴史問題謝罪が先」 43%「未来志向の韓日関係を」
【ソウル聯合ニュース】韓国での世論調査で今後の韓日関係について尋ねたところ、55.4%が「関係改善のためには過去の歴史に対する日本の心からの謝罪が先」と答えた。「歴史問題解決への持続的な努力とは別に、未来志向の韓日関係へ進んでいかなければならない」との回答は43.2%だった。聯合ニュースと聯合ニュースTVが9日、調査会社のメトリックスに依頼し全国の成人1000人を対象に6~7日に実施した調査の結果を発表した。
韓日は首脳が相互訪問する「シャトル外交」を12年ぶりに再開するなど、本格的な関係改善に乗り出している。ただ今回の調査は、日本の岸田文雄首相が7日に来韓して尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と会談した結果は反映されていない。
革新層の回答では歴史問題での謝罪をまず求める意見が79.3%に上ったのに対し、尹大統領の支持者が多い保守層では未来志向の韓日関係に重きを置く回答が65.5%を占めた。中道層は「歴史問題の謝罪が先」が61.1%で優勢だった。
支持政党別にみると、「歴史問題の謝罪が先」との回答は、革新系最大野党「共に民主党」支持層で86.0%、革新系野党「正義党」支持層で79.2%だった。保守系与党「国民の力」支持層の場合、20.8%にとどまった。
国民の力支持層では78.9%が「未来志向の韓日関係」を求めた。こうした意見は共に民主党支持層で13.3%、正義党支持層で18.9%だった。
地域別には、革新地盤と呼ばれる光州・全羅道で「歴史問題の謝罪が先」が76.8%に上った。保守層が多いとされる釜山・蔚山・慶尚南道と大邱・慶尚北道はほぼ半々だった。
首都圏をみると、ソウルは「歴史問題の謝罪が先」が48.9%、「未来志向の韓日関係」が50.5%で、仁川・京畿道は「歴史問題の謝罪が先」(58.9%)が優勢だった。
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