韓国とカナダが経済版「２プラス２」開催　供給網での協力など協議

【ソウル聯合ニュース】韓国とカナダは１６日、外交・産業担当閣僚による「経済安全保障対話」（経済版２プラス２）の初会合をソウルで開いた。

　韓国からは朴振（パク・ジン）外交部長官と産業通商資源部の安徳根（アン・ドックン）通商交渉本部長が、カナダからはジョリー外相とシャンパーニュ革新・科学・産業相が出席した。

　韓国とカナダの経済版２プラス２は昨年９月に開かれた尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領とトルドー首相の首脳会談での合意を機に発足した。

　経済版２プラス２の設置は韓国もカナダも今回が初めて。価値を共有する国同士がサプライチェーン（供給網）を再編するなど、経済と安保が不可分となりつつあるなか、韓国とカナダも戦略的パートナーとしての重要性が増している。

　朴氏は会合の冒頭で、韓国にとってカナダは価値と利害を共有する理想的なパートナーとし、「経済安保分野における協力で大きな潜在力があると考える」と強調した。

　シャンパーニュ氏は、世界の政治指導者やグローバル企業のトップらは食料安保、エネルギー安保、サプライチェーンの回復力が重要だと考えているとし、カナダが友人である韓国と扱うのは価値に基盤をおいたサプライチェーンと述べた。そのうえで「これはより多くの回復力を保障し、信頼できない政権に対する依存度を低くするだろう」と話した。

　中国やロシアなど権威主義陣営に対するサプライチェーンの依存度を下げる必要性を指摘したものと受け止められる。

　今回の会議は、１７日にソウルで開かれる尹大統領とトルドー首相の首脳会談に合わせて実施された。

　外交部は「今回の対話を土台に両国間の経済安保協力を深化させ、両国民が体感できる実質的な経済成果を創出するために努力していく」と伝えた。

yugiri@yna.co.kr