「四月革命」「東学農民革命」 世界記憶遺産に=韓国
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2023.05.18 22:56
【ソウル聯合ニュース】韓国で独裁政権下の1960年に起きた4・19革命(四月革命)と1894年に起きた大規模な農民蜂起「東学農民革命」(甲午農民戦争)に関する記録が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録された。フランス・パリで18日(現地時間)に開かれたユネスコ執行委員会が2件の登録を承認した。
ユネスコの国際諮問委員会が登録を勧告していた。
4・19革命は1960年3月に行われた大統領選挙での不正に反発した学生や市民が大規模なデモを起こし、当時の李承晩(イ・スンマン)大統領を退陣に追い込んだ運動。登録された記憶遺産は革命の原因や広がり、革命直後の経過を示すもので、国家機関や国会、政党の資料、メディアの記事、個人の記録、写真や映像などで構成される。
1894~95年に農民らが朝鮮王朝と朝鮮半島への侵略を進める日本軍に抵抗して起きた東学農民革命に関する遺産は、朝鮮政府と東学農民軍、農民軍の鎮圧に加わった民間人、日本公使館などの多様な記録からなる。
2件が新たに登録されたことで韓国の世界記憶遺産は計18件となった。韓国の世界記憶遺産としては、訓民正音解例本や朝鮮王朝実録(いずれも1997年登録)、韓日の関係自治体や民間団体が共同で申請した朝鮮通信使関連資料(2017年登録)などがある。
ikasumi@yna.co.kr