韓日首脳 広島の韓国人原爆慰霊碑を初めて共に参拝
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2023.05.21 09:30
【広島聯合ニュース】先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため、日本の広島市を訪問している韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日午前、岸田文雄首相と共に同市内の平和記念公園にある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を参拝した。韓日首脳がそろって同慰霊碑を訪問するのは初めて。
両首脳は夫人を伴って午前7時半すぎ、慰霊碑を訪問。献花した後、約10秒黙とうした。被爆者や被爆2世の在日韓国人10人が両首脳の参拝を見守った。参拝には両国の外相ら政府高官も同行した。
慰霊碑は1970年に広島市内に建てられた後、99年に平和記念公園内に移された。韓国原爆被害者協会によると、植民地支配されていた時代に徴用などで朝鮮半島から日本に渡り、45年に広島で被爆した人は約5万人で、うち約3万人が死亡したと推計される。
韓国大統領の韓国人原爆犠牲者慰霊碑訪問は初めて。日本の首相では1999年に当時の小渕恵三首相が訪ねて以来となる。
参拝後、岸田氏との首脳会談に臨んだ尹大統領は「われわれの共同参拝は韓国人原爆被害者に追悼の意を伝えるとともに、平和な未来を準備するための首相の勇気ある行動として記憶されると思う」と述べた。
sarangni@yna.co.kr
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