韓国の福島視察団が出発 「国民を安心させることが役割」
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2023.05.21 09:53
【仁川聯合ニュース】東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出を巡り、韓国の視察団が21日、現地に向けて出発した。視察団の団長を務める原子力安全委員会の劉国熙(ユ・グクヒ)委員長は21日、仁川国際空港で記者団に、「国民を安心させるのもわれわれの役割」と述べた。
劉氏は「科学的なアプローチを通じて、私たちが見たものは何か、追加で確認することは何かについて十分に説明すれば、国民も信頼してくれるだろう」との考えを示した。
韓国政府は専門家ら21人による視察団を構成し、日本に派遣する。
劉氏は「日本の(海洋放出)計画が適正かどうかに関する全体的な検証の一つとして、現場で確認する部分を点検してくる」と表明。「どこにも偏ることなく、科学的な根拠と基準を持って安全性を確認し続ける」として、「徹底的に準備しただけに、きめ細かく徹底的に点検する」と改めて強調した。
視察団は22~25日、汚染水の処理プロセスなどを確認し、26日に帰国する。劉氏によると、22日に東京電力関係者と会議を行い、視察の詳細な項目を確認。23日に汚染水を保管するタンクや汚染水が海洋放出の前段階で通過する「K4タンク」、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)などを視察する。24日には汚染水を分析する化学分析棟を訪問。25日には日本側と技術会議を行う。
劉氏は「汚染水発生から放出地点まで全体的に確認する計画」とし、「ALPSを中心に核種除去が適切に行われるか、安全性を担保できるかをチェックする」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr