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WTO事務局長「韓国は米中関係改善に寄与できる」 韓日関係好転も支持

注目のひと 2023.05.25 09:35

【ソウル聯合ニュース】世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長は、供給網(サプライチェーン)再編を巡る米中対立が激化する中で「米国と中国の関係改善と緊張の高まり回避に韓国が寄与することができる」と期待を示した。聯合ニュースが25日、オコンジョイウェアラ氏の来韓を機に聯合ニュースTVと共同で行ったインタビューの内容を伝えた。

ソウル市内で23日、聯合ニュースと聯合ニュースTVの共同インタビューに応じたオコンジョイウェアラ事務局長(聯合ニュースTVの映像から)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

ソウル市内で23日、聯合ニュースと聯合ニュースTVの共同インタビューに応じたオコンジョイウェアラ事務局長(聯合ニュースTVの映像から)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 韓国は米中の板挟みとなっているが、オコンジョイウェアラ氏はむしろ良い立場にあると言及した。同氏はまず「韓国は貿易を通じて国が発展し、多くの人々の暮らしが改善された代表的な事例で、WTOの目的を達成した国」と評価。韓国は米国と非常に良い関係を維持し、主要貿易相手国の中国とも良い関係を保っているとしながら「韓国が米中双方と対話することで(緊張緩和の)助けになる」との見解を示した。

 半導体やバッテリーなど先端産業分野は競争が激しさを増し、各国が新たな政策や法案を打ち出している。オコンジョイウェアラ氏はこれらが他国を差別することがあってはならないと言明した。米国のインフレ抑制法がWTOルールに外れるとの考えかと問われると「WTOは各国が目指す2050年のカーボンニュートラル達成に向けた政策に反対しない」としながらも、WTO加盟国の政策が他国を排除しないかに関心を持っていると述べた。

 インフレ抑制法では韓国企業の不利益も懸念される。オコンジョイウェアラ氏はこれに関し韓米が話し合ったことを認識しているとし、「韓米間ではすでに自由貿易協定(FTA)が適用されており、両国は大変良い関係のため、韓国が(インフレ抑制法により)むしろ恩恵を受けることもあり得るとみている」と述べた。

 近ごろ改善が進む韓日関係に関しては「韓国と日本が貿易大国として関係を改善する時、世界貿易にプラスの影響を及ぼすだろう。WTOはこれを強く支持する」と強調した。

 今年後半の世界経済については「鈍るとみており、長期的に成長潜在力が低下するという懸念がある」と答えた。

 韓国産業通商資源部によると、オコンジョイウェアラ氏は22~23日に来韓した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領、韓悳洙(ハン・ドクス)首相を表敬したほか、経済団体の大韓商工会議所などでも懇談した。

ソウル市内で23日、聯合ニュースと聯合ニュースTVの共同インタビューに応じたオコンジョイウェアラ事務局長(聯合ニュースTVの映像から)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

ソウル市内で23日、聯合ニュースと聯合ニュースTVの共同インタビューに応じたオコンジョイウェアラ事務局長(聯合ニュースTVの映像から)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

mgk1202@yna.co.kr

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