多国間海上訓練「天候悪化で縮小」 海自艦などの観閲省略へ=韓国当局
政治
2023.05.30 13:46
【ソウル聯合ニュース】韓国の主催で31日に南部の済州島近海で実施予定の多国間海上訓練「イースタン・エンデバー23」が、天候の悪化により規模を縮小する。韓国国防部は30日、「海上訓練を公海上で略式手順の訓練として行うことにした」と明らかにした。
イースタン・エンデバー23は大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)のアジア太平洋地域でのローテーション訓練で、PSI発足20周年を機に済州島で30日~6月2日開催の高官級会合に合わせて実施される。韓国と米国、日本、オーストラリアが参加する。
国防部によると、4カ国の艦艇は30日午後5時ごろに南東部の釜山港を出発し、釜山南の公海上で通信網の点検訓練を行う。続いて済州島南の公海に移動し、31日午前6時ごろからコンピューターシミュレーション方式の指揮所訓練(CPX)を中心とした海上阻止訓練を実施。終了すればそれぞれ本国に帰還する。
当初は訓練後に韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官が艦上から各国の艦艇を観閲する予定だったが、省略することになった。日本からは前日、韓国で「日本軍国主義の象徴」と見なす声のある旭日旗の一種である自衛艦旗を掲げた海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が釜山に入港しており、韓国国防部長官の観閲に対し同艦乗組員が敬礼する場面があるとして関心を集めていた。
また、停泊訓練は韓国海軍と海洋警察の艦艇だけが済州の港で実施する。訓練の主管も国防部長官から海軍参謀総長に変更される。
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