韓国統一相 ロ朝首脳会談に「兵器取引を深く憂慮」
北朝鮮
2023.09.14 11:35
【ソウル聯合ニュース】韓国の金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官は14日の記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)とロシアのプーチン大統領による前日の首脳会談に関し、「軍事協力と兵器取引を深く憂慮せざるを得ない」と語った。
金暎浩氏は、ロシア国防相が7月下旬に訪朝して以降のロ朝間の動向、金正恩氏のここ数回の軍需工場視察、首脳会談の同行者の顔ぶれ、ロシアが北朝鮮の人工衛星開発支援を示唆したことを踏まえると、両国は何らかの軍事的取引を継続的に推進しているとし、警戒感を示した。そのうえで「ロシアと北は自ら孤立と後退を招く違法で非道な行為をやめ、国連安全保障理事会決議などの国際規範を順守すべきだ」と改めて求めた。安保理決議は全ての加盟国に北朝鮮との兵器などの取引を禁じている。
また、北朝鮮は米中の戦略的競争と陣営間の対立構図に便乗し、手段を選ばず核とミサイルの能力向上に打ち込んでいるとし、「核開発にしがみつくほど、韓米日のより強力な対応に直面することになる」と北朝鮮に警告した。
文在寅(ムン・ジェイン)前政権が南北関係の改善に力を入れるあまり北朝鮮の人権問題に沈黙したと指摘し、「われわれが先頭に立って北の人権状況改善をけん引していくべきだ」とも語った。

北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、金正恩氏が13日(現地時間)に訪問先のロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地でプーチン大統領と首脳会談を行ったと報じた。言葉を交わす両首脳(中央)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
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