聯合ニュース「ＡＩ学習での記事無断使用を禁止」　約款など改定

【ソウル聯合ニュース】韓国の国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースは１４日、自社のデータを人工知能（ＡＩ）開発会社が無断利用することを禁じる条項を著作権規約と利用約款に追加すると発表した。第三者が生成ＡＩの学習・改良用に聯合ニュースの記事データを無断で収集できないことを明記するための規約・約款改定となる。

　生成ＡＩは人間のように自然な文章や画像、音声などを生成できる。その開発には膨大な学習データを必要とする。中でも報道コンテンツは事実関係が明確で文章が論理的に構成されているため、学習に大きく役立つとされる。

　報道機関からは、生成ＡＩ開発会社が当事者の同意や協議を経ずに報道コンテンツを活用することを「著作権違反」と指摘する声が上がる。韓国では韓国日報、ＳＢＳ、中央日報、東亜日報がそれぞれ、生成ＡＩの無断学習を禁じるために約款などを変更した。

　聯合ニュースでＡＩ関連実務を統括するキム・テギュン・コンテンツインキュベーティングチーム長は「現行の規約、約款もデータの無断使用を禁じてはいるが、生成ＡＩを巡る現在の状況に合わせ、使用者の誤解を最小限にし、会社のポリシーをしっかり示すため改定した」と説明した。記事など著作物を正当な対価なく生成ＡＩの学習に利用することを批判する一方で、生成ＡＩの成長に向け合理的な条件でデータを提供することには前向きな姿勢を示した。

mgk1202@yna.co.kr